SUBTERRANEAN ROMANCE(初回生産限定盤)(DVD付)

同じ月を見ている



もっと地下に潜ったようなアルバムなのかなぁと思っていたけれども、そんなことはなく、あくまで心に秘められたという精神的な要素のようだ。1stアルバムの時よりも、音は削ぎ落とされているのに、「悪いことを覚えました。」と云わんばかりの印象。


何故、こんなにもシンプルな音でかっこよくて表情を変えれるのか。それは、ワタルさんの声が担ってる部分は大きいと思う。気だるさを感じる一方で、少年のような一直線な部分だって持ち合わせてる。もちろん色気だってある。遠回りな言い方してるけど、結局は、私はワタルさんの声が大好きだってこと。それを再認識した。
ドラムの音から一機に加速して始まるシンクロニズム。“あ”から始まる歌詞は意識して作られたようで。
ライブでも以前から披露されてたけれども、私はそこまで印象に残っていなかった。その感覚は、アルバムで聴いても同じだったりする。“意味なさげがよさげ”この一文がスキ。

続いて、先行シングルでもあったサブタレニアン・ベイビー・ブルース。アルバムの軸とあって何ら違和感なく流れる。シングルで聞いたり街中で聴くほうがきっと新鮮に聞こえる。この曲だと、ケーサクさんのドラムが軽快でとてもよいのだけれども、他の曲だと軽いなぁという印象になったりもする。何故だ、ライブではそんな風には思わないんだけどなぁ。

しゅらら〜、修羅。これもアルバムの中だと流れていっちゃう。本当にかっこいい曲だと思う。この曲をやらないライブが今後いつになるか楽しみでもあるね。

やっとなんか引っかかるもんが来ましたよ。の戯れ男。ただ単に私がすごく好きなだけだと思うが(笑。これはライブ披露時から印象に残ってた。私の悪い頭でも、脳内再生できるくらいワードだけでなくメロディーも残ってて。“仕組まれた〜 〜遊星ピーポーだ”の歌詞がすごい素敵。

タイトルのイメージと曲とのギャップが一番あったブラックホール・シンドローム。ぽっかり感が同じ形のブラックホールと月で表わされてて、漂わせる空気が流石だと思った。あ〜わいっ♪ってついつい歌っちゃう。

列伝@大阪で初聞きしたオーライとオーイエ。その時、ワード残らないって書いたけど、初っ端から「“有限会社”って!」思ってたや(笑。深夜的な怪しげなベースラインにエッジの利いたギターの音が乗るとこが好き。


バスに乗ってキミはどこへ行く?これは思いを重ねてしまう曲。バスに乗るときに聞かないとね!サビの部分が広がりがあって(ボーカルとコーラスを重ねてるらしい)、あたたかいというか“君のとこまで行くよ”という高鳴った気持ちがうまく表現されてるなぁと思った。

色いろいろ、色恋歌。この歌好きです。好きな歌 好きなのは 好きだから それだけ。
この歌は顕著にだけれども、ワタルさんの色彩感覚が凄く好きなのです。


バンババンバン、チャイナ・マーダー。これは一番ライブで聴くのが楽しみな曲。音重ねてるしね。唯一?英文が出てくるけど、あの部分がまたかっこいい。和製英語のカタカナばかりだから新鮮。

ヤスファン必聴の眠れない夜に。これも思いを重ねてしまう曲。
みんなが中国で迷子になってたところを、一瞬にして現実に引き戻す曲の入り。共感100%な歌詞の内容。歌詞ってあの短い時間内で解決してしまったり、光を見つけてしまったりするのだけれども、この曲は自分のことはわかっているのに何一つとして解決してなくて、それが悶々と考える気持ちをよりリアルに描いてるのがよい。そんな気持ちがのってるのに、ちょっぴりかわいいげがあるのが救われる。

再録の三月
歌詞は変わってるなど一切ないが、シングルver.の その後みたいなかんじ。手前にある音が気になる。


これは反則です。そう言いたくなるくらい思いを重ねてしまうハッピー・エンド。いい曲だね。




結局、印象だけになっちゃったなぁ。
まあ一言で言えば、「いいアルバムです。」DOESが好きだってことですよ。どの曲も好きなんですよ。好きな具合の差は多少あれど(笑。
こんなに好きなDOESでさえ、なんかネガティブな文章が混じるのはもう惰性なんだろうな。


総じて言えるのは、ワタルさんの歌詞は助詞の使い方が絶妙。日本語をよくわかってらっしゃるってのが伺えるんです。


まあまたこっそりと追記します。眠いんです(笑。たぶん、読んでる人は気付いてると思いますが。
はてなは下書き機能ないのかなぁ?