冬の日
温泉に浸りながら、まだ暮れるぬ空を眺める
白い空を白い雲が流れている
白い雪が降り積もる景色を眺め
ジャクジーは白い水の泡がぶくぶくと
どの色も違うのに 私は白という言葉しか持ち合わせていないの
この世界の白をどれだけ私は集められるのだろう
何でもない一文に心惹かれるのは何故だ。
美しい言葉たちは、私の心象風景をつなぐのだ。
情景をありありとみせてくれる。
- 作者: 三好達治,北川透
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/09/10
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 31回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
『雪』『春』『冬の日』がとりわけ今の自分にずしっときた。
何でもない一文なのに、私から離れない。それは、私が勝手に思い描いてしまうからなんだろう。
そして、風景を思い描かせる文章ってやっぱりすごい。
私は死ぬまでにどれだけの景色に出会えるのだろうか
そう考えると、おちおち生きてられないのか
私は、全然本を読まない。
今年は本を読むということを日常的にしたい。いや、する、のだ。
この本は、読みたいと思っていたところにいただいたものです。
とても嬉しかったです。頂いたことも、私に渡そうと思ってくれたことも。(のちに実験台だったと知る(笑))
かばんに潜め、時には読み返しながら、少しずつ読み進めてゆきます。