冬の日

温泉に浸りながら、まだ暮れるぬ空を眺める
白い空を白い雲が流れている
白い雪が降り積もる景色を眺め
ジャクジーは白い水の泡がぶくぶくと


どの色も違うのに 私は白という言葉しか持ち合わせていないの
この世界の白をどれだけ私は集められるのだろう




日々歩を刻むように、読み進める。


何でもない一文に心惹かれるのは何故だ。


美しい言葉たちは、私の心象風景をつなぐのだ。
情景をありありとみせてくれる。

測量船 (講談社文芸文庫)

測量船 (講談社文芸文庫)


『雪』『春』『冬の日』がとりわけ今の自分にずしっときた。
何でもない一文なのに、私から離れない。それは、私が勝手に思い描いてしまうからなんだろう。
そして、風景を思い描かせる文章ってやっぱりすごい。
私は死ぬまでにどれだけの景色に出会えるのだろうか
そう考えると、おちおち生きてられないのか


私は、全然本を読まない。
今年は本を読むということを日常的にしたい。いや、する、のだ。


この本は、読みたいと思っていたところにいただいたものです。
とても嬉しかったです。頂いたことも、私に渡そうと思ってくれたことも。(のちに実験台だったと知る(笑))
かばんに潜め、時には読み返しながら、少しずつ読み進めてゆきます。