MUSIC

CDが売れない昨今に反して、私は年々購入枚数が増加しております。
今年、一番聴いたアルバムはどれだろうかと振り返ってみる。


その前に。
今年になって自分の音楽に対する考え方が変わった点がある。
変化とはまではいかないかな。忘れないようにしないとと思っていること。
戯言なので、こんな風に思ってる人もいるんだな程度に思っていただければ幸い。


乱暴に言ってしまえば、私は、好きな音楽が一緒であれば無条件にその人を信頼してしまうだろう。
現に、私はそれでいろんな素敵な人に出会ってきたし裏切られたこともない。


けれども、私が誰にも入り込めない大事な曲を持つように、同じ音楽、曲を好きでも決して介入できない部分がある。
無論、ずけずけと入り込みたいわけではない。


好きな音楽が一緒だからといって、すべてをわかったような気になってはいけない。


わかりたい。知りたい。そういう気持ちは大事にしたい。
だから自分以外の人にどんな風に響いているのか、丁寧に拾って感じていたいなと思っている。



単純で当たり前なことなんだろうけど。
私は音楽の力を信じすぎて、頼りすぎてる時がある。





orbital period

orbital period


一番聴いたのは、たぶんこのアルバムだろうな。
しかしながら、最初から最後まで通して聴いたのは数える程しかないので、アルバムとしての存在は私の中ではそれほど大きくない。
ただ、好きな曲を好きなように聴いていた。


これほどまでに、自分の中で立ち位置の変わったアルバムはない。
1年前どこで購入したかすらあやふやなくらいで「BUMPのアルバムは買っとくか」という程度の心意気。
気になった曲は2つ。


しばらく経って、ひとつ大事な曲が増えた。
この曲の素敵さは自分ひとりじゃわかり得なかった。


またしばらく経って、改めて好きになった曲が増えた。
1対1×その場所にいた人の数のための唄は何よりも特別。


いつの間にか、自分の中にある誰かを思う気持ちを曲にのせながら聴いていた。



やさしいと思っていた唄は、とてもとてもつらいものだと気付いた時もあった。




自分の中でまた違って響いてくれたらいいな。今までの響き方、忘れないから。