曇天

曇天

曇天


「かっこ好い」
言葉をつらつら連ねる必要なんてなくて、この一言で言い切ってしまえる潔さ。


どストレートなことやって、かっこいいと思えるのはDOESの凄みだと思うな。
ギターが重く垂れ込む空気のように広がっていて、ドラムは雨音のように弾んでいて疾走感がある。
いいバランス。
相変わらず歌詞が、ワタルさんは日本語をよく知っている人だな思わされる。
言葉が持つ意味、言葉が持つ音、言葉の音が持つ意味。
何も考えずに聞いていても響きから伝わってくる空気感があるし、
注意深く聞けば聞くほど入り込める世界感がある。


2番のギターが重なってくるところ(♪珈琲屋〜)がたまらなく好きです。


サマー・サンセットも好きだな。
コーラスもいいかんじ。

短さもまったく気にならない。夏なんて、あっという間だけど、色濃く残る思い出と一緒。




音楽も一種の芸術だと思うのでわざわざ他の芸術に例える必要もないけれども、
DOESの音楽は書道だと思う。
字の巧さだけじゃなくて、余白とのバランスが大事で。
墨と筆だけで表現できるすべてのことを知っているかのよう。